概要
【Transformer】
「トランスフォーム(変形)」能力を持つロボット生命体および種族の総称。身体を自在に変形させ様々な姿へと変化する能力を持ち、その他に類を見ない特徴から”かたちを変える者=トランスフォーマー”と呼ばれています。そのため変形能力を持たないロボット生命体は、基本的にトランスフォーマーとは呼ばれません。その多くは機械惑星である「サイバトロン星」を故郷に持ち、それぞれが多種多様な個性と特技・能力を備えています。


魂と心
トランスフォーマーは身体の中に、生命の証であり”魂”というべき発光体・「スパーク」を宿しています。そしてそのスパークに起因する、喜怒哀楽の豊かな感情を持っています。これらは彼らが持つ”心”や”生命”を実感させるものでもあります。
寿命と死
機械の身体を持つトランスフォーマーたちの寿命は長く、数百万年から1000万年以上生きる者も存在します。人間の尺度では永遠にも思える時を生きる彼らですが、それでも死は訪れます。ボディに重度のダメージが及ぶと、彼らの魂である「スパーク」が消失し、それがトランスフォーマーにとっての”死”となります。なお、ボディに重度の損傷を負っても、スパークが無事なら、それを新しいボディに移植することで蘇ることも可能です。また、ボディが五体満足でも、中枢部や主要装置が破損し致命傷に達していれば、死亡することがあり、逆に身体がバラバラになっても、主要器官が無事なら、修理によって奇跡的に復活することもあるようです。


年齢
トランスフォーマーの精神年齢は、生まれてからの稼働時間とは必ずしも一致しません。誕生直後でも、しっかりとした”大人”の人格を持っていたり、数百万年生きていても、”少年”の人格を有する者も存在します。そのため人間とは異なり、少年期や青年期を経験しない者も存在します。また、少年の人格を持つ者が、様々な経験を経ることによって、以前よりも強い自負と独立心を持った青年へと”成長”を遂げるケースもあります。
性別
トランスフォーマーにも男性型と女性型が存在します。これは繁殖のためのものではなく、単なるバリエーションのひとつと思われます。とはいえ、男性型と女性型のトランスフォーマーが恋愛関係となり、特別な絆で結ばれるケースもあります。彼らの”性別”は、オートボットの先祖が民間用ロボットだったことに由来するものと思われます。民間用ロボットは多種多様な用途で利用されるため、重労働に特化した男性型の他、女性的な性質と優美さを持ったロボットも生み出されたのかもしれません。


表現・数え方
トランスフォーマーに関する諸々の事柄は、基本的に”機械的な表現”をします。身体の各器官を「センサー」や「装置」、「回路」などと呼び、病気ではなく「故障」、治療ではなく「修理」と言います(「眼」など、分かりやすく擬人化して表現することもあります)。これは彼らが自らを機械生命体として認識・理解しているためで、大きな特徴となっています。また、トランスフォーマーの数え方は基本的には「~人」ですが、「~体」も使用されます。
メイングループ(種族・勢力・軍団)
トランスフォーマーは「オートボット」と「ディセプティコン」、そして彼らの子孫である「マクシマル」と「プレダコン」に大別できます。オートボットは民間用ロボットをルーツに持ち、ディセプティコンは元々軍事用として設計・開発されたロボット種族でした。そのため考え方の違う彼らは衝突し、数百万年の長きにわたり対立関係にありました。マクシマルとプレダコンはオートボットとディセプティコンが”グレートアップグレード(進化)”した種族です。彼らはトランスフォーマーの素体である「プロトフォーム」から誕生し、オートボットたちに比べ小型で、有機生命体への変形が可能となっています。トランスフォーマーの中には、自らの意志やプログラムを変更することで、所属を変更する者も存在します。また、上記の4勢力に分類されないトランスフォーマーとして、ジャンキオンやユニクロンなどが存在します。


サブグループ(チーム・部隊・特殊なトランスフォーマー)
オートボットやディセプティコンの中にも、様々なサブグループが存在します。恐竜型のダイノボットや昆虫型のインセクティコン、建設機械に変形し大型ロボットへの合体能力を持つコンストラクティコンなど、それぞれ特徴的なチームや部隊が存在します。また、ヘッドマスターやターゲットマスター、トランスメタルやフューザー、テクノオーガニックなど、特殊な能力や体構造を持つトランスフォーマーのサブグループも存在します。


エンブレム
トランスフォーマーの各種族や勢力を象徴するエンブレム(紋章)で、単に「マーク」とも呼ばれます(正式な呼称は「エンブレム」で、平易な呼称として「マーク」が使われています)。自らの所属を表すために、オートボットやディセプティコン、マクシマルやプレダコン、ビーコンなどのボディや装備、宇宙船などに描かれています。オートボットとディセプティコンのエンブレムは元々、クインテッサ星人が奴隷ロボットを識別するために付けた、”奴隷の印”でした。その後、ロボットたちが反乱を起こし、クインテッサ星人をサイバトロン星から追放したことで、彼らのマークは”自由のシンボル”へと変化しています。そのため、それらのマークはその後も、種族や軍団を象徴するものとして、長きにわたり使われ続けたようです。


サイバトロンモード/アースモード
【Cybertronian mode/Earth mode】
トランスフォーマーのサイバトロン星での姿、あるいはサイバトロン星のマシンに変形する姿を、サイバトロンモードと呼びます。同様に、地球の自動車や動物などに変形する姿を、アースモードと呼びます。また、他の惑星のビークルや動物に変形する場合の呼称は、「その惑星の名前+モード」となります。


トリプルチェンジャー
【Triple Changer】
3つの形態に変形できるトランスフォーマーの呼称。3つの形態を利用し、様々な状況に対応可能です。なお、変形モードの追加は他のトランスフォーマーも可能で、トリプルチェンジャーが特別な種族というわけではありません(変形モードが多いほど、他の身体機能を圧迫し負担をかけてしまう弊害があるため、2形態が一般的となっています)。
合体戦士
【Combiner】
合体能力を持つトランスフォーマーの呼称。複数の個体が「合体」することで、大型のトランスフォーマーとなり、戦闘において、そのパワーと攻撃能力は脅威となります。なお、「合体戦士」という用語は、合体形態を指すだけでなく、分離した個々のトランスフォーマーも指します。
能力・機能
トランスフォーム
【Transform】
「変形」や「変化」を意味する、トランスフォーマーの変形能力。トランスフォーマーの最大の特徴で、その名の所以でもあります。変形の所要時間は数秒ほどで、部分的な変形や中間形態をとることも可能。トランスフォーマーはプログラム次第で複数の変形モードを獲得できますが、あまりにも多いと身体の構造が複雑化し他の身体機能を圧迫するため、無限に変形モードを追加することはできません(そのため2形態が一般的)。また、ダメージや精神状態(恐怖など)によって変形がままならなくなったり、変形不能となることもあります。元々この能力は、オートボットがディセプティコンから身を守り、対抗する手段として編み出されました。


合体/分離
【Unite/Separate】
トランスフォーマーの合体能力。トランスフォーマーは複数の個体が組み合わさることで、一体の大型トランスフォーマーとなり、能力の向上を図ることができます。これにより、パワーや攻撃能力の増強、飛行能力の付与など、様々な効果が得られます。”形が変化する”という意味では、トランスフォームの一種と言えます。


拡大/縮小
一部のトランスフォーマーは変形などのプロセスを経ることで、ボディを拡大・縮小することができます(その際、質量も変化します)。ロボットモードなど、”基本”となるサイズは存在し、際限のない拡大・縮小はできないようです。


再フォーマット
【Reformat】
トランスフォーマーが変形モードを変更・追加する際などに、ボディの外観や構造を変化させること。基本的には「スキャン機能」によって対象の機械や生命体のデータを取り込み、短時間で身体を改変することができます。これは彼らの身体が一種のナノマシンで構成されているため可能となっているようです。トランスフォーマーが再フォーマットを行う理由には”擬態”を目的とする場合も多いですが、異星の環境に”適応”するための手段や、突然変異的に再フォーマットされるケースもあります。
スキャン
【Scan】
トランスフォーマーが再フォーマットやプロトフォームを起動させる際などに使用する機能。スキャン装置である「スキャナー」によって、対象の機械や生命体が持つ形状や構造、機能やDNAなどのデータを瞬時に解析し取り込むことができます。元々は専用の装置であるスキャナーが使用されていましたが、2300年頃のトランスフォーマーのボディにはスキャナーが内蔵されていました。


形態
ロボットモード
【Robot mode】
トランスフォーマーの基本形態。その多くは人型ですが、脚部がタイヤなど、完全な人型ではない者も存在します。様々な道具や武器を使用したり、細かな作業などにも適した、汎用性の高い形態です。ほとんどのトランスフォーマーがロボットモードを持ちますが、必ずしもすべての者がこの形態を持つわけではありません。もちろん、ロボットモードを持たないからといって能力的に劣るわけではなく、この形態を持たないトランスフォーマーは自らの意志でそれを選択したのであり、彼らがその気になればロボットモードを獲得することは可能です。
オルトモード
【Alt mode】
トランスフォーマーのロボットモード以外の形態。より具体的に、ビークルモードやビーストモード、ウェポンモードなどとも呼ばれます。オルト(alt)は”alternate”の略で、オルトモードは代替形態(別の形態)を意味します。一部のロボットモードを持たない者の場合は、他者とのコミュニケーションのしやすさに重点を置いた形態がメインモードとなり、実用性や擬態に重点を置いた形態がオルトモードとなります(レーザービークの場合、ビーストモードがメインであり、カセットモードがオルトモードとなります)。


ビークルモード
【Vehicle mode】
トランスフォーマーが変形した車や飛行機などの乗り物形態。より具体的に、カーモードやジェットモード、タンクモードなどと呼ばれることもあります。ビークルモードに変形することで、トランスフォーマーはその形態の持つ特性や機能を利用し、高速移動などが可能となります。また、この形態は擬態能力としても機能し、地球の人間社会に溶け込むことも可能でした。
ビーストモード
【Beast mode】
トランスフォーマーが変形した猛獣形態。ここでいう”ビースト”には、哺乳類や爬虫類の他、昆虫や魚類など、野生動物全般が含まれます。オートボットとディセプティコンのビーストモードはメカニカルな外観をしていますが、マクシマルとプレダコンのビーストモードは本物の動物そっくりの姿となっています。また、マクシマルとプレダコンのビーストモードには「エネルギー変換機能」が備わっており、エネルゴンが確保できない環境では、有機物(動物や植物)を文字通り”食べる”ことも可能。この形態を獲得したトランスフォーマーが内に持つ野生の本能や直感は、時に大きな力となることもありました。


ウェポンモード
【Weapon mode】
トランスフォーマーが変形した武器形態。より具体的にガンモードなどとも呼ばれます。ディセプティコンのメガトロンやショックウェーブの銃形態がウェポンモードにあたります。
関連項目
トランスフォームコグ
【Transformation cog】
トランスフォームを正常に行うために必要な歯車(コグ)状の重要部品。コグを奪われたメトロプレックスとトリプティコンは、トランスフォームをコントロールできず、中途半端な形態のまま戦っています。


スキャナー
【Scanner】
トランスフォーマーが「スキャン」を行う際に使用する装置。「スキャンビーム」によって対象の機械のデータや生命体の遺伝情報などを瞬時に解析する他、化石化した骨から生前の姿を再構築することも可能。基本的には宇宙船やステイシスポッドなどに搭載されていますが、ボディにスキャナーが内蔵されたトランスフォーマーも存在します。
ドローン
【Drone】
スパーク(魂)を持たないロボットの総称。単純な命令には忠実に動きますが、自由意志を持たず、プログラムに従って動くことしかできないため、突発的な状況の変化などには対応できません。トランスフォーマーたちは様々な用途に、多種多様なドローンを使用しています。また、プレダコンのメガトロンは、サイバトロン星をスパークのない純粋な機械だけの惑星にするため、大量のドローンから構成された「ビーコン軍団」を率いました。


ドロイド
【Droid】
ドローンの一種で、人型のドローンを指す用語と思われます(厳密に使い分けされていないため、人型でもドローンと呼ばれることがあります)。センチュリオンドロイドやディセプティトランのドロイドなどが存在。”アンドロイド”が語源と思われます。
